〜メダカの飼育と繁殖について〜

 
 

《1.メダカについて》

メダカは、浅い水辺でも生きられる魚です。水温も、真冬の水面に氷が張った状態でも生きていますし、夏は40度くらいの水温になっても生きています。 水質は、1ヵ月ぜんぜん水替えをしなかったりしても生きています。産卵させることを目的としないのならば、 悪条件でも適応するみたいです。しかし、水温の急激な変化にはついてゆくことができないので、メダカを飼うときに死なせないためには、 メダカを水槽に移すときや、水替えのときに注意することが大切だと思います。

《2.飼育容器について》

飼育環境に合わせましょう!!
屋内で飼うなら水槽がいろんな種類で売っていますし、金魚鉢、睡蓮鉢もいいと思います。屋外で飼うなら、プラ船、プランターでもいいです。(ホームセンターで購入)。
ただ、メダカは保護色機能が働きますので、その品種の本来の色を出そうと思うと、黒い容器で飼育されることをお勧めいたします。

《3.保温装置について》

メダカを年中繁殖させる場合(私はあまりおすすめしませんが・・・)、 どうしても必要になってくるのが保温装置です。 屋内でエアコンがつきっぱなしの場所でない限り、必要になってきます。 また、ダルマメダカを作出したいときなどは(30〜33℃設定)で設定すると良いと思います。 ヒーターとサーモスタットがセットになったものも売られてます。 サーモスタットとはご存知のとおり、あらかじめ設定した温度に水温が上がると ヒーターの電源が切れるというものです。水槽が60p程度のときは150Wもあれば十分だと思います。
あと、ヒーターの取り扱いには、十分注意して下さい。ヒーターは、落としたりぶつけたりしないようにするのはもちろん、熱を持ったヒーターを急に冷たい水につけると割れてしまうことがあります。
長時間の停電やヒーターが止まってしまった場合、お湯を厚めのビニール袋やタッパーなどに入れて水槽の水に浮かべるという方法もありので、万が一の時はお試し下さい。

《4.エアレーション》

魚はえらで吸収していて、水中の酸素の量がメダカに影響します。
安価なバイブレーター式のもので十分だと思います。最悪なくても大丈夫です。しかしその場合はなるべくこまめな水替えが必要になります。特に夏場は気をつけましょう。
注意点は、稚魚水槽の場合、あまり強くエアレーションしてしまうと稚魚が死んでしまうことがあります。また、狭めの水槽で飼育することが多くなります、その場合あまりエアレーションをかけると水流が生まれてしまいます。
メダカは水流を嫌います。

《5.その他に必要な物》

まずは網です。稚魚用の網はあると便利です。成魚にも使えますので必需品です。
それと水槽の内壁面を拭いたりするのに濾過マットなんか良いです。屋外飼育で雨が降った時、屋根がないと水と一緒にメダカが溢れてしまいます。濾過マットを水槽から外に垂らしておくと水が溢れるのを防ぐことができます。
ブラインシュリンプをあげるのであれば孵化用の簡易装置(駄菓子が入っていた空き箱など)。
スポイトもあると何かと便利です。
水槽の水を排泄するのにひしゃく、もしくは灯油ポンプやお風呂の残り湯の汲みだしポンプも便利です。
水温計は必須です。できれば1つの水槽に1つほしいです。

《5.餌》

我が家では1日2回、朝夕に分けて市販のメダカ専用のえさ(ミックス)や、冷凍ブラインシュリンプ、ミジンコなどをあげています。(冬眠中を除く)
ただ、生まれたばかりの稚魚には細かくすりつぶした粉末状のえさをあげるようにしましょう。
1回にどのくらいあげるかと言うと、メダカたちが食べ残さない程度です(5分位で食べきれる量)。
あまりたくさん食べさせすぎると、ダルマメダカは体が縮んでいるせいか転覆病にかかりやすいように思います。メダカの場合、体力がないので、1度病気にかかったら致命傷となります。また、食べ残したえさが水質の悪化の原因になりますので、注意して下さい。

《6.水換え》

毎日1/5くらいを換えるって人もいますが、我が家ではは蒸発してしまって少なくなった分を足し、2、3週間ごとに半分の水換えをするくらいです。
あまり換えすぎると、メダカは調子を崩してしまう様な気がします。
ガラス水槽などで飼育されている場合、コケが生えたり、水が濁ったりして見えなくなってしまうので、そのようなときにはバケツにメダカを元の水と一緒に非難させ、水槽を洗って元の水と一緒に戻してあげます。底に土や砂などを入れてやると、少しはコケによる濁りが出るのを遅らせることが出来ます。ただ、冬場はあまり水換えしないほうがいいと思います。(ヒーターを入れてるなら別です)
また、この補充する水も水道水を直接、というのは避けなければなりません。

《7.繁殖》

メダカは自然界(国内の温暖な地域)では、4月〜9月くらいまで産卵すると思います。
高地や寒冷地になりますと詳しくは分かりませんが、7月〜9月くらいになります。
人工的に繁殖させるには(私はあまりお勧めしませんが)そのころの環境にしてあげれば良いと思います。
「水温23℃、日照時間13時間」をキープしてあげます。水質、えさ、などにもよりますが、ほとんど毎日産卵してくれます。
ただ、毎日産卵させるとメダカは早く疲弊し、死んでしまうことになります。(メダカの寿命は約3年です。)
むやみに採卵しない方が長生きしてくれますので、なるべく品種改良目的以外は採卵は控えた方が良いと思います。

《8.採卵方法》

ホテイアオイなら観賞できて根に卵を産み付けますので良いと思います。
ちなみに我が家ではシュロ皮、人工の産卵床(手作り)を使っています。商品としても販売していますが、いい感じです。
また、卵のついた産卵巣をそのままにしておくと孵化した稚魚を親メダカが食べてしまうので、水を張った別容器に移します。
このときメチレンブルー溶液なんかを溶かして殺菌する方法もありますが、我が家はやりません。
産卵するということは、メダカは健康で飼育環境に問題がないという事だと思います。
そして水温にもよりますが、大体1週間から10日で孵化してきます。

《9.最後に》

上記の事を参考に楽しいメダカライフをおくって頂ければ幸いです。ご質問等ございましたらいつでもブログのコメントからご質問下さいませ。


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